職場
いつ?
一般的な選択肢としては、以下の4パターンです。
- 妊娠5-8週(2ヶ月)検査薬で妊娠が判明〜医療機関で妊娠が確定する時期。つわりが始まる。
- 妊娠9-11週(3ヶ月) つわりがピークとなる時期。
- 妊娠12-15週(4ヶ月) 少しずつお腹が目立ちはじめる時期
- 妊娠16週-(5ヶ月) 安定期以降
私の場合は、5週には職場に報告しました。理由は以下の3つです。
- 4週の時点ですでにつわりが始まっていた
- 処置が必要な流産や異常妊娠(子宮外妊娠・切迫流産等)が起こった場合、繁忙期に突然出勤できなくなる可能性があった ※全妊娠の10-15%は出産まで継続しない
- 上司が人事異動やプロジェクトへの編入を考えている可能性があった
当時は「もしうまく育たなかった時、改めて報告するのはつらいし、周りに気を遣わせたくないな」と悩み、先輩ワーママはどう対応したのか、Google先生で検索しまくりました。結局「なにか起きてから急なリカバリーで周りに迷惑をかけることは避けたい」との考えが上回ったので、5週という超初期に報告することに。
結果的に、この選択はつわりの酷かった私にとっては正解でした。
第1子・第2子ともに4週でつわりがはじまり、第2子のときには8週で重症妊娠悪阻(つわりの重症版)の診断で絶対安静・休業の指示が出てしまったのです。ピーク時には1日20〜30回吐いていたので、もちろん普段どおりの仕事なんてできません。
報告を早めに行ったため、直属の上司と同僚によるサポート体制が即座に組まれました。
その後、運よく3週間ほどで休業指示が解けたので、総合的に見るとなんとか穴を最小限に抑えながら仕事を回すことができました。周囲のサポートには、感謝してもし足りません。
ちなみにつわりが軽い・まったく無い人もいるので、完全に運ゲーです。
よって「職場への報告は安定期に入ってから」と考える方も多いかと思いますが、気持ちの折り合いがつくなら、個人的には妊娠初期の報告がおすすめです。
上司の立場から考えると、早期に分かったほうが、万が一のときのサポート体制の検討や要員計画を立てる猶予期間ができます。残業や出張を控えるなどの配慮についても相談できます。マネジメントに介入してもらうことで、結果的に妊娠しながら働くうえでの様々なリスクを減らすことにつながるでしょう。
誰に?
1. メンター・サポーター
まずは上司、と建前上はするところですが…。
あなたのことをいつも気にかけてくれ、公私ともにアドバイスをくれるような、信頼できるメンター・サポーター的な存在がいる場合は、先に報告することをおすすめします。「まだ上司にも報告していないのですが、あなたには真っ先に報告したくて」と前置きのうえ、打ち明ければ自分のことのように共に喜び、力になってくれるでしょう。
後から聞かされると「いつも気にかけていて信頼してくれていると思っていたのに…」と少しさみしく思うものです。
2. 直属の上司
水面下で人事異動やジョブローテーション、駐在、長期プロジェクトへの編入等を考えているかもしれません。妊娠判明によって再調整の工数がかからないよう、5週で報告しました。
- 社屋に近い駐車場への駐車許可を出してくれた
- 休業中に他のメンバーに仕事を振り分けるための保険として、リモートワークの環境を持たせてくれた
- こちらから「やりたい」と希望しない限り、出張や残業をセーブしてくれた 等
3. 一緒に仕事するメンバー
妊娠経過が思わしくなかった場合、直接仕事のしわ寄せがいく可能性の高いメンバーです。ことが起きた時、少しでも慌てずにすむように、5週で報告しました。
- 会議中の頻繁な離席に配慮して、ドアから近い席を工面してくれた
- 重いものを持つ、会議室のレイアウト変更を手伝う等 力仕事をサポートしてくれた
- 休業時に緊急性の高い業務を代行してくれた 等
4. 信頼できる同僚女性
5週で報告しました。基本的に男性職場で少数の女性社員同士の結束が強い環境にありました。また、これからライフイベントを迎える予定のメンバーばかりだったので、本番を迎える前のサンプルの1つになったそうです。事前に伝えておけば、吐きづわりでトイレで鉢合わせてしまっても気まずくなりません。妊娠・出産の経験者がいれば、尚心強いでしょう。なにかとサポートしてもらえました。
- においづわりから避難できるよう、業務・休憩中の配慮をしてくれた 等
5. その他の同僚
元々安定期以降に報告するつもりでした。しかし、あまりにつわりが重く隠しきれそうになかったため、上司からの勧めで、8週で報告することになってしまいました。その後、妊娠悪阻で2週間休業することになったので結果オーライでしたが、残念なことが起きた場合にはつらい思いをすることになったでしょうから、一概に正解とは言えません。
6. 取引先
関係性にもよりますが、連携を密にして仕事をしている取引先には8週で報告しました。(理由は5.その他の同僚と同じ)サブとなる担当者を立て、メールのccに入れてもらう・休業中の緊急連絡は個人携帯に入れてもらうなど、仕事が滞らない工夫をしました。
何を伝えた?
直属の上司に対しては、
- 妊娠の週数
- 順調に進んだ場合の出産予定時期
- 産後も仕事を続けるか(育児休業の希望有無or退職)※この時点では、希望する取得期間まで伝えなくてもよい。(安定期に入ってからでよい)
- 配慮を希望する事項
「まだ安定期ではないので周囲に言える段階ではありませんが、今後つわりの度合いが重かったり、万が一のことがあった場合は迷惑をかけてしまうかもしれません。まずは報告のみさせていただきます。体調変化や医師の指導で配慮が必要となる場合には、随時相談させてください。」
といった第一報程度でよいでしょう。
注意事項
安定期までの口止め
特に年配男性に多いのですが、「おめでたいことだから」よかれと思って安定期前に他の人に話してしまうケースの多いこと…!簡単に情報が拡散します。妊娠=当たり前に赤ちゃんが生まれてくると思っている方も多いようです。意外なもやもやポイントとなり得るので、
「5人中1人程度は流産等のリスクがあるので、安定期までは内密にしておいてほしい。妊娠のことを知っている範囲は、あなたの他に誰が知っている。」
は念押しして伝えておくことをおすすめします。
業務進捗の可視化・共有
正常な妊娠であったとしても、突然経過が変わることがあります。「明日いきなり出社できなくなることもあるかも」と心得て、すぐに参照できるよう業務の整理と周囲への日常的な情報共有をはじめましょう。
実家・義実家
同じく、一般的な選択肢としては、以下の4パターンです。
- 妊娠5-8週(2ヶ月)検査薬で妊娠が判明〜医療機関で妊娠が確定する時期。つわりが始まる。
- 妊娠9-11週(3ヶ月) つわりがピークとなる時期。
- 妊娠12-15週(4ヶ月) 少しずつお腹が目立ちはじめる時期
- 妊娠16週-(5ヶ月) 安定期以降
本来は①の医療機関での妊娠確定後が望ましいでしょう。
しかし、うちの場合は④の安定期に伝えました。理由は、実母が超が300個つくほど心配性で
- 安定期まで毎日心配し続け、QOLを著しく損ねてしまうことが想定された
- 万が一のことがあった場合、当人たち以上に落ち込み、手厚いケアが必要になりそうだった
という懸念があったから。
また、不平等感を持つことがないよう、報告は実家・義実家とも同日にFacetimeにて行い、
「本当はすぐに報告したかったけど、夫婦で話しあって、ある程度”万が一”の確率が下がる安定期まで待った。遅くなってごめんなさい。心配かけたくなかったの。」
と一言添えました。
産後に聞いたところ、幸い報告のタイミングを遅らせたことで嫌な感情になることはなかったそうです。また両実家ともに遠方で、直接顔を合わせる機会がなかったので、事前に勘付かれることはありませんでした。
まとめ
私の場合の妊娠報告時期は、以下のとおりでした。
- 身近な仕事関係者には妊娠5-8週(2ヶ月)に報告した
- 両実家には妊娠16週(5ヶ月)に報告した
以上は、あくまでも「うちはこうしたよ」という個人の一例で、正解ではありません。
妊娠中は今までどおりの力を100%発揮することが難しくなりますが、周りとのコミュニケーションや交渉によって、今までとは違った仕事のやり方への気づきが得られる貴重な機会です。自分や職場の状況をよく考えた上で、ベストな報告時期と働き方を見つけられますように。
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