癇癪の一因について
イヤイヤ期といえば2歳児の代名詞。
程度問題はあれど、自我の芽生えに翻弄される親御さんも多いのではないでしょうか。
加えてうちの長男氏(2)は発達が凹凸気味で、得意・不得意が非常にはっきりしています。発語に関しては平均から1〜2年程のんびりで、伝わらないもどかしさから度々癇癪を起こしてしまうようです。昨年弟が生まれたことから、赤ちゃん返りも相まって手がつけられないほど暴れることもしばしば…。
ちなみに彼の怒りの表現の最上級は、「オムツとズボンを脱ぎ捨て、体力が尽きるまでフリチンで暴れまわる」です。
屋外で発動した日には、本人がかわいそうなのも去ることながら、親の心も昇天するで〜〜。。。
遺伝は言語能力に関係するのか?
みみたぶ夫婦の事例は?
ちなみに義父母によると、夫も幼少期は「発語ゆっくりタイプ」で、まともに喋り出したのは4歳近く(!)になってからだったそう。その後も急に流暢に喋るようになったわけではなく、小学生頃までは「やはり喋るのは得意ではない」という状態が続きました。
その後月日は流れ…
夫は自分の得意な分野を伸ばして学業を修め、今は立派な社会人として働いています。
一方私は発語の早いタイプで、1歳の誕生日には1語文・1歳半で2語文含む文章表現を相当数使いこなしていたそうです。親戚の前で歌やダンスを披露するなどハートも強く「神童かもしれない…」と両親の期待値は相当高かったとか。(ただの親バカでは??)
その後月日は流れ…
インテリジェンスは影を潜め、特技である宴会芸(ハートの強さ)の部分のみが残りましたとさ!
要は、発語の早さ≠その後の賢さという訳です。
学術的にはどうなんだ??
行動遺伝学者である安藤寿康教授(慶應義塾大学)が面白い研究を行っています。
双子を対象として遺伝と環境が人間に与える影響を調べる「双生児法」を用いて生後〜小学5年生(約400組)・青年期〜成人期(約2500組)検証したところ、
言語性知能に遺伝が与える影響は20%以下(80%強が環境要因である)だというのです。
参考記事:National Geographic「研究室に行ってみた。 (行動遺伝学・教育心理学 安藤寿康)」
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/20120118/296619/
参考論文:「行動の遺伝学-ふたご研究のエビデンスから(安藤 寿康)」※ショートレビュー
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpa/22/2/22_107/_pdf
親としてどのように寄り添うか?
環境要因が大きい=働きかけや時間の経過で成長が見込めるとはいえ、年単位で本人がフラストレーションを感じ続けることは忍びない…。
という訳で、本や勉強会で寄り添う手段を調べてはトライ中です。
なかでも一定の効果が見られた、臨床心理士さんから教わったテクニックを紹介します。
【臨床心理士さんに教わったイヤイヤ期対応】
長男氏(2歳)は言葉の発達がゆっくりめ。言葉が出ない分、癇癪が激しかったんだけど、「気持ちに名前をつけて代弁してあげる」を実践したら段々落ち着きやすくなってきた。理屈が分かってすっきり。尚、一切効果がないときもある模様。笑 pic.twitter.com/55YXM8cKuJ— みみたぶタレ代@ワーママ育児漫画 (@MimitabuTareyo) June 28, 2018
今後は市町村の発達相談の活用などの別のアプローチも取り入れ、本人の良さを大切にしつつ、丁寧に試行錯誤を重ねていきたいと思います。
「子育ては親育て」よのう…。
(今日もズボンとオムツを脱ぎ捨てられつつ…)
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